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「桃山ビート・トライブ」 天野純希 


人にですね、この本の内容を説明する機会が二度ばかりあったのです。
でも……伝えられないーっ、この面白さを!(悔しい!!)
誰か、教えて下さい。
簡単に短く、溢れんばかりのこの本の面白さを伝える紹介文を!
必死に伝える私を尻目に、友達は「ああ、桃山時代のバンドね」とひと言で結論付けたけれど。

……ああ! バンドね!

……か?

でも彼女は音楽もバンドもかなり詳しいから、その情熱も私よりもずっと通じるのかもしれない。

それにしても、三味線の藤次郎、舞い手のちほ、笛吹きの小平太に、太鼓の弥介。
4人のキャラクターがそれぞれ突き抜けて個性的なこと。
いや、小平太はきわめて無難を突っ走っているのだけど、他の3人の超個性的の中ではかえって際立ったりもして。
ああぁ、小平太。小平太さん。苦労性のあなたに乾杯。
そんな星の下に生まれちゃったあなたに乾杯☆
そして彼らを血液型にあえて当てはめるなら、藤次郎が俺様一直線のB型。
ちほが天才なのか変人なのかのAB型。
弥介は細かい事こだわりマセーンのO型。
そして言うまでもなく、ちまっちまこまい事をこだわる小平太さん、A型。
あぁ、そりゃあなた、苦労性のわけですよ。
あえてそこに身を置いているのでござんすよ、あーた。

さておき、ということで、読んでいてめっぽう面白かったです!
武将が次々と天下を取り合っていく激動の中を、ひたすら自分の音楽を突き進む、そのためなら道義はかっ飛ばす!
といっても、純粋な人たちの集まりだから、突拍子ないことはしても悪事はしないんですけどね。
そんな分かりやすさが次の文へと目を走らせて、その文体もまたそんな彼らの背をびゅんびゅんと追い風吹くような軽やかさ。
あっという間に読んでしまう本でした。
彼らと一緒に走り抜けろ!(きゃー!)



あと、私事ながら面白い偶然もありましたよ。
私は音楽のことも、雅楽の事もまるで疎いけれど、興味ばかりはあるもので。
この本を読んで笛の音だとか、三味線だとか、太鼓だとか、自分の中で轟々と音を立てて鳴りっぱなしで興奮していたのですよ。
その合間に、ふと立ち寄った夜桜見学。
宴の余興なのか、三味線ライブに太鼓の生演奏(多分そういう集まりの宴会だったのでしょうね)に出くわしてしまって、中で鳴りっぱなしだった音楽が現に表れたその夜は、もう……もう、言葉に言い表せない興奮の一夜だったのです。
熱視線を送られた演奏者達は若干ひいていたかもしれない(ごめんなさい)。
そして改めて思ったのは……あー…、この本の中の世界を実際に見たいなぁ、と。
特にラストの怒涛の展開、群衆の中で無我の域で舞うちほとその音楽は、すごく、実際の目と耳と肌で感じたい!
でも映画とかドラマとかアニメとか、そんなもので見たら、かえって崩れそうな怖さもある。
この本の中に入って見られたら最高なのになぁ、なんて。
学生時代以来の思いが、久しぶりにふつふつっと煮えたぎらせた、そんな興奮の一冊でした。

最近、毎日が繰り返しで、少し刺激がほしい……という人には結構オススメ。
でも、心が疲れている人は、かえってあてられてしまうと思うので、not オススメ。
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